朝日放送「必殺仕事人」
【放送日】
12月29日(金) 21:00~22:54
【あらすじ】
今夜も江戸の町の片隅で、渡辺小五郎や経師屋の涼次ら仕事人たちが闇にまぎれて悪人たちを仕留めていた。だが、仕事に手こずって窮地に陥ったリュウはすんでのところで謎の男に救われる。
流しの仕事人・雪丸であった。
陣八郎が死んでから仕事に身の入らなかったリュウを心配したお菊が仲間に引き入れたのだという。腕は立つが残忍さを隠さない雪丸は小五郎の仕事の腕を慕っているらしいが…。
時を同じくして、江戸の町に「人斬り牛鬼」と呼ばれて恐れられる辻斬りが出没する。相次ぐ犠牲者はいずれもよからぬ噂のつきまとう人物だが、本町奉行所の与力・増村倫太郎や同心の住之江彦左衛門らは犯人探しに大わらわである。
川に橋を設置する大がかりな工事を推し進める作事奉行の豊川大和守忠次からは見回りを強化するよう奉行所にお達しがあった。
その橋の建設現場で働き始めたリュウは、工事を仕切っているのが小間物問屋の女将・山崎ツネだと知る。商売の手腕に加えて人助けも忘れない姿勢から「仏のおツネさん」と呼ばれ、現場の職人たちにも慕われている人物だそうだ。ところが、この橋の完成が人々の運命を思わぬ方向に狂わすことになり……。
そんななか、金の無心のためにお菊を訪ねた涼次は髪結いの棗と出会う。息を飲むような美しさの持ち主でありながら冗談の通じない生真面目な性格の棗に興味津々の涼次。一方、小五郎は彼女の手さばきにかすかな違和感を抱くが、その美貌の裏に隠された壮絶な過去まで知るよしもなかった。
仕事人たちの間にも不穏な空気が漂い始める。
仕事の割振りをめぐり、雪丸は「アンタの出る幕はない」と言い放ち、リュウの的を奪ってしまったのだ。運命に翻弄される仕事人たちを待ち受ける驚愕の真実とは?